続:サングラスっている?いらない?

以前「サングラスっている?いらない?」という記事でレースラフティング競技におけるサングラスの着用について触れました。個人的にはオススメしないということを書いたのですが今でもそのスタンスは変わりません。

以前の記事では「水滴がついたりして見えない」「コントラストで見えづらいことがある」と言った理由をあげましたがそれ以外にも実は重要な理由があります。また、スカウティングの時はかけた方がいいとも書きましたが、そのほかにも目の保護という観点からかけた方がいい場合もあります。

今回は前回記事の補足という形でどう言った状況ではかけた方がいいのか・かけない方がいいのかについて解説していきます。

サングラスをかけた方がいい場合

以前の記事でも書いた通りスカウティング(陸からの下見)の時などは着用した方がいいです。太陽光は上からだけではなく水面に反射して目に入るのでスカウティング時も日差しが強いと目が疲労してしまいます。

前回記事では触れなかったのですがかけた方がいい場合がほかにもあります。

それは『静水練習時』です。

基本的に静水練習では落艇することはありません。視界不良になったところでそこまでの危険はありませんし、何より静水でピッタリと止まった水面は光をよく反射します。

フラットウォーターで行うカヌースプリント競技の選手は9割近くがサングラスをかけて練習したりレースに臨みます。特に広い湖などでは水面が揺れて光がユラユラと反射すると人によってはそれだけで具合が悪くなったりします。

ラフティングでも静水練習をすることはあるかと思いますが、個人的にその際はサングラスを着用することをオススメしています。特に学生さん達は授業が始まる前に朝練をするかと思いますが、時間が早いと日の出とかぶってしまい正面から朝日を受けるということもあるでしょうし、夕方も夕日に向かって水面がよく見えないまま漕ぐということもあるでしょう。そう言った時はサングラスがかなり有効に働きます。

サングラスをかけない方がいい場合

前回記事でも書いたように個人的には川の上に出る時はかけない方がいいと思っています。

特に個人的に意識しているのはガイドで出る時は絶対にかけないようにしています。理由としては『相手から視線が読めなくなる』からです。私もガイドを始めて間もない頃はそこまで考えていませんでしたしサングラスをかけていた時期もありました。しかし、ある時今でも尊敬している大先輩のガイドから「サングラスしてるとこっちから視線が読めないし何を考えているのか察してあげられない。もちろん目のこともあるからかけてもいいけどそれならリバーサインとかで積極的にコミニュケーションとってね。」と言われました。日本人は「目を見て話す」文化があり、アイコンタクトは非常に重要で視線でなんとなく相手が何を考えているかも察しがつきます。その視線を隠されてしまうと何を考えているのか分かりにくいというのはもっともな意見です。それ以来私がガイドでサングラスをかけることは無くなりました。もちろん眼精疲労などで他人がかける分にはいいと思いますが、それはあくまでも腕があっての話だと考えています。好き勝手やってサインも出さずにグイグイ行ったかと思ったらお客さんを落として引き上げられず平気で遅れるようなガイドにはその資格はないと思っています。レースシーンでも重要で、公式練習中など他のボートとコンタクトを取らなければならない時などは正直邪魔です。こちらに視線を送っているのか、単に先を見て考えているのか読めません。

また、普段の練習時などにかける際も注意が必要です。コーチや先輩が話している間はサングラスを外したりずらして目を出す方がいいです。話している時にかけられているとこれまた視線が読めず聞いているのかどうかこちら側から分かりにくいです。特にレンズがミラー加工(外からは反射で目が見えない)されているものだと至近距離でも目線が見えません。理解できているのかどうか表情から読めなくなると伝え方があっているのかどうかもわからなくなってしまいます。

ここで出した二つの例はどちらも周囲への配慮についてです。サングラスをかけると自分にとってはメリットかもしれませんが相手にとってはデメリットが生じているかもしれません。チームスポーツであるレースラフティングの場合は特にですが相手への配慮を忘れてはいけません。

サングラスをかける際の注意点

練習や陸上ではかけた方がいいサングラスですが何点か注意点もあります。

①メガネバンドはした方が良い!

当然と言えば当然なのですが絶対にバンドはした方がいいです!

特にラフティングやカヌースラロームはコントロールパドルが多いので、上手うわてをあげて振りかぶるような体勢になることも多々あります。その際メガネバンドをしていないと腕ではじいてしまってサングラスだけ落水することがあります。また、静水であっても100%落水しないとは言い切れません。落水すると水圧によってかなりの確率で外れてしまいます。物によりますがサングラスも安い物ではないのでバンドはしておいた方が無難です。

少し値は張りますが浮力体付きのメガネバンドも大手量販店などで売っています。万が一外れても浮いてくるというのは安心材料の一つではないでしょうか。

②必ずUVカットレンズを使う!

最近はあまり見かけませんが安いおしゃれサングラスは稀にUVカットが入っていないものもあります。

パーティー用の⭐️型のなんかは要注意です!!

色付きのレンズをかけるとUVカットの有無に関わらず暗くなるので瞳孔が開きます。瞳孔が開くということはより多くの光が目に入る状態になるのでUVカットが入っていないとより目にダメージを与えてしまうということになります。

また、安い雑貨屋のものなどはUVcutと書かれていてもフィルムが貼ってあるだけのものがほとんどでレンズに傷が入るとすぐに透過してしまうものもあるようです。

目を保護する役割もあるのでそこはケチらずつけるならきちんとしたメーカーのものを選ぶのがオススメです。

③あまり密閉しすぎないものを選ぶ

ウォータースポーツでサングラスをかけて練習した際の最大の悩みは「汗と体温と水飛沫みずしぶきで曇る」です。フレームがしっかりしていて目に密着するタイプのものはかなり曇りやすい印象があります。

オススメはオークリーのレーダーやレーダーロックのように鼻パッドでフィット感はあるけど密着しすぎず通気性がいいものです。

視界が奪われると言うのはかなりストレスですし、競技やコースによっては最悪の場合命の危険まであります。

まとめ

結果としてはやはり競技の時はかけない方がオススメです。かけるのなら自己責任でと言わざるおえません。

しかし、世界的にみてもカヌースラロームやワイルドウォーター競技で着用している選手はほぼいません。逆にスプリントでは天候次第ですが9割の選手が着用しています。

サングラスもラッシュガードやヘルメット・PFDと同じ自分を守る一つの道具なので状況によってうまいこと使い分けられるとより有効に働くでしょう。

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