【転職】トラックドライバー時代の給料

新卒でアウトドアツアーの会社に入ったのち転職し関東で運送会社に勤めていた時期があります。

業界内では大手の会社で福利厚生やコンプライアンスなどはすごくしっかりしており長く続けてもいいかなと思った会社でしたが、家庭の事情により地方に戻ることになったので残念ながらやめてしまいました。

今回はそんなドライバー時代の給料について書こうと思います。転職を考えている方や運転が好きで運送に興味があるという方の参考になればと思います。

最高金額(月収)

私は途中で辞めてしまったのでその会社には実質1年半程しか在籍していません。雇用形態は正社員という扱いでした。

その中で月収の最高額は額面で約¥400,000ほどだったと記憶しています。そこから諸々引かれて手取りで約¥350,000ほどでした。ここではその内訳を解説します。

それぞれの会社のシステムによって給料の査定は変わってくるので運送業界全体がこうというわけではありません。

基本給

1年ちょっとしか勤めていないので基本給は初期設定のままです。年功序列・終身雇用の色が強い会社で成績や能力・担当したコースよりも欠勤や製品破損をせず長く勤めると基本給がちょっとずつ上がるという会社でした。現在は知りませんが私が入社した当時の基本給は¥185,000でした。これに距離に応じた交通費が支給されていました。

手当

家族手当や子供手当などの手当がありました。また、特殊車両(トレーラーやクレーン車)による手当もありました。入社の段階で大型免許の所持が条件だったので大型乗務による手当といったものはありませんでした。

私自身そのような特殊な仕事はしなかったのと、結婚もしていなかったので手当は皆無でした。

ただ、手当がつくと基本給に加算されるため残業代の単価も上がり人によっては手当だけで結構稼いでいた人もいます。

残業(時間外労働)

結局のところ基本給+交通費だけでは額面¥200,000もいかない上に手当もないので残業代で稼ぐのがメインになります。大手でコンプライアンスにうるさい会社だったので休日出勤などはなく、月に8日から9日の休みがある中で働くので残業もそんなにはいきません。

最高額行った時が一番残業しており90時間ちょっとの残業だったと思います。同じ残業時間でも深夜帯があるかないかで単価計算が変わるので詳細は覚えていません。

定時が8時間+休憩1時間=9時間で月22日しか働けないので毎日平均4時間オーバーの残業ということになります。単純計算で仕事の日は1日13時間トラックに乗っていることになります。

もちろん四六時中運転したりしているわけではありません。荷待ちでボーっとしている時間や休憩もあります。

月収¥500,000を超えるには

最近は減ってきたように感じますが運送会社の求人を見ていると「月収50万円も可」のようなかなり高額な給与を提示している会社もあります。かなり魅力的な金額ではありますが、実際働いている人たちにセンターで話を聞くと「50万は稼ごうと思えばいくよ。休み無いけど。」「10t手下ろしばっかのきつい仕事やればいく。」「トラックに住む覚悟があれば。」「そんな仕事もあるけど、そもそもキツイ上に社長に気に入られてないとコース変更自体無理。」とのことでした。

結論的には「¥500,000は可能だけどキツイ」ということになります。

ただ現実に長距離トレーラーで週末寝るためにしか家に帰らずトラックで寝泊まりしている人で月60〜70万円稼いでいる人もいます。もはや個人の価値観の世界で「独身だし仕事しかやることないからそれでもいい」という人などには向いているのではないでしょうか。(ブラックな会社も多くそんな働き方をしているにもかかわらず、よく分からない名目で天引きしたりピンハネして給料を削ってくる会社もあるので注意が必要です)

賞与(ボーナス)

私が勤めていた会社も一応賞与(ボーナス)はありました。

何ヶ月分というシステムではなく基本給同様ベースがあって毎年査定で少しずつ上がっていくというものでした。先輩方の話を聞くと最初のボーナスは¥200,000前後だということでしたが、不景気のせいか私の頃は半分の¥100,000スタートでした。年々ボーナスの査定も厳しくなっているようで、一度に上がる金額も下がっているようです(もらえるだけマシですが)。

賞与は法的に出しても出さなくてもいいものらしく「最近業績悪いので賞与出しません。」でも良いそうです。

小さい会社で求人欄に小さく「賞与あり」とだけ書かれている会社はあまり期待しない方がいいかもしれません。

平均月収

最高金額で額面¥400,000と書きましたが、あれはあくまで最高であり普段の月はそんなにいきません。

私が勤めていた会社はシフト制で20本ほどのルート配送を持っており、そのうち一本を配車が当ててくるといった勤務形態でした。そのため残業がいきすぎている人は短めのコース、あまり残業をしていない人は長めのコースを当てられ全体で残業時間を調整されます。そのため月平均は65時間前後となり額面で約¥330,000で手取りで約¥290,000ほどになります。

まとめ

入社1年・扶養家族なしの給料なので会社の中では少ない方でした。何年も勤めて大きな問題を起こさず基本給が上がっていけばもう少しもらえるはずです。しかし、私が勤めていた会社では手おろしやキツイ仕事には手当がつかず基本は残業時間による加算だったので「めちゃくちゃキツくて短い仕事」と「めちゃくちゃ楽で長い仕事」だと楽で長いダラダラやる仕事の方が金になるのでドライバーからの不満は噴出していました。

入社前や転職を考えている際には額面でもらえる給与だけではなく何に対して手当がつくのかや、掲示されている給料と勤務時間を実際に自分で計算してシュミレーションしてみることをオススメします。

大きな会社になればなるほど後々「求人広告と給与や待遇が違う!」と言われたり「労働基準法違反だ!」と言われて問題にされることを嫌うので比較的本当の事を求人広告にも掲載しています。

転職の参考になれば幸いです。

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